大阪 吹田市で開かれたスケートボード、ストリートの日本選手権は来年の強化指定選手を選考する大会のひとつで、6日男女の決勝が行われました。
決勝は45秒間に何度も技を繰り出す「ラン」を2回、1回の大技で勝負する「ベストトリック」を5回行い、「ラン」の高いほうの得点と「ベストトリック」の得点が高い2つを合わせた合計点で競われました。
このうち女子は、去年の世界選手権を制した織田選手がランで3位につけ、ベストトリックでは2回目でボードを裏表に回したあとレールを滑り降りる技で92.30の高得点をマークしました。
そして、4回目にはボードの前の部分をレールに滑らせたあと空中で回転させて着地する大技で93.35をマークし、合計261.87で、大会2連覇を果たしました。
一方、パリオリンピックで金メダルを獲得した吉沢恋選手はランではトップに立ちましたが、ベストトリックで3回連続失敗し、その後、得意技の「ビッグスピンボードスライド」を決めるなど意地を見せましたが、合計249.68で2位でした。
3位にはパリオリンピック銀メダリストの赤間凛音選手が入りました。
織田選手はオリンピックは2大会連続であとわずかなところで代表入りを逃しましたが、この大会ではメダリスト2人を抑えて雪辱を果たしました。
男子は先月の世界選手権で優勝した17歳の佐々木音憧選手が高得点をそろえ、合計285.42で初優勝しました。
織田「自分の持っているもの出せた」
大会2連覇を果たした織田夢海選手は「今は日本選手のレベルがすごく上がっているがその中で自分の持っているものを出すことができた。今まではずっとランが苦手だったが今回は調子がよかった」と自身の成長を話しました。
そのうえでパリオリンピックの代表入りをあとわずかのところで逃したことを踏まえて「すごく悔しかったがその先に向けて今は頑張っている」と気持ちを切り替えている様子でした。
また、2位に入ったパリオリンピック金メダリストの吉沢恋選手は「すごく久々の日本選手権で表彰台に上がれてうれしい気持ちとやるからには1位を取りたかったという複雑な気持ちだ。オリンピックが終わってからみんなからの期待を感じているので少しでも応えられたら」と話していました。
一方、男子で初優勝を果たした佐々木音憧選手は「全体的に攻めたルーティーンだったがプレッシャーは感じず自分のできる滑りをやろうと思った。ロサンゼルスオリンピックに向けた日本でいちばん最初の大会なのでいいスタートは切れたのではないか」と手応えを口にしていました。
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