今シーズンからプロバスケットボールB2リーグに参戦する福井ブローウィンズ。最短でB1に上がれるのがか注目です。そのBリーグのトップ、島田慎二チェアマンが30日、「地方創生の未来」をテーマに福井商工会議所が開いた講演会に登壇しました。
集まった100人を前に、島田チェアマンは2028年には全国にアリーナが25カ所にできる見込みであることを述べた上で、アリーナ建設の効果について「観戦体験が飛躍的に向上する。体育館は“するための施設”だがアリーナは“観るための施設”なので、地元のみなさんもテンションが上がる。佐賀、群馬もアリーナができ、毎試合、満員で盛り上がっている。試合の時には、居酒屋も予約がとれない状況」と話しました。
島田チェアマンは講演会の後、「newsイット!」のスタジオに生出演。ブローウィンズの本拠地としても建設が計画されているアリーナの意義などを聞きました。
Q.2023年シーズンから福井ブローウィンズの快進撃をどう見ていますか?
島田チェアマン:
「本当にチームができた時から、もう相当強いなと思っていました。 ただ、31連勝だとか、連勝だけじゃなくて、シーズン最多勝利を重ねるようなチームになるというところまでは思ってなかったので、本当びっくりしましたね。本当に強かったですね」
ブローウィンズの本拠地としても建設が計画されているアリーナの意義などについても聞きました。
Q.アリーナは福井の人にとってスポーツ観戦をアリーナですることに馴染みがありません。改めてアリーナが福井の人にもたらすものは何だと思いますか?
島田チェアマン:
「ブローウィンズの本拠地として、今までと全く違う観戦体験でテンションが上がる状況になって、ファンにとっても良い空間になることはまず間違いないということです。我々、Bリーグのためだけにアリーナを作ろうとしてるわけではなく、地域活性化の起爆剤になるということを信じてるからなんです。バスケットは年間30試合から40試合ぐらいなので、それ以外の日はコンサートを誘致したり、イベントを誘致したりして、それによって多くの人が県外から訪れ、経済効果に寄与すること。他にも、災害時に市民が避難できる場所になるとか、単なるビジネスの要素とかBリーグためだけではなく、アリーナは雨風にも影響を受けず、そういう意味では万能であるということで、我々は地域活性化の起爆剤にアリーナを捉えています」
Q.福井アリーナは3年後の2027年秋の完成予定で、仮に福井ブローウィンズが最短でB1に昇格すると、2025年からのシーズンはアリーナがまだ完成していない時期ですが、これでB1に昇格できますか?
島田チェアマン:
「できます。昨シーズン同様、今シーズンも結果を残せば、もうすでにB1のライセンスをクリアするアリーナはすでに有しているので昇格することはできます。現行ルールでは」
Bリーグは2026年のシーズンから新しいリーグに生まれ変わります。「Bプレミアリーグ」です。競技の成績で、昇格、降格するシステムではなくなります。トップリーグが「Bプレミア」で、その下に2つの3つのカテゴリーができます。
Bプレミアへの参加クラブの条件は、▼売り上げ12億円以上▼一試合平均入場者数
4000人以上▼収容人数が5000人以上です。
Q.トップリーグのBプレミアに参加するためにはアリーナが必要条件ですね?
島田チェアマン:
「そうですね。そして単純にアリーナがあればいいということでも、5000席あればいいということでもなく、ビップルームや女性用トイレの数、車椅子の数とか、かなり細かい要件を定義しています。そういった環境を整えていただければ。いま作ろうとしてるアリーナはそこをクリアするべく動かれているので、あとは事業規模を大きくして、ファンの数どんどん増やしていくことが重要になってくると思います」
Q.2025年に最短でB1に昇格したとすると、2026年からは新リーグになります。その場合、ブローウィンズはどこからのスタートになりますか?
島田チェアマン:
「目標はBプレミアですが、今のルールではスタートはB1(新B2)からのスタートになります。というのも、事業成績で評価をして決めるのですが、その評価シーズンがもう終わってしまってるので。参入が少し遅かったので、そこには間に合わないということで、まずはB1で勝負をして、そこで力をつけながら、アリーナが準備でき次第です、B1プレミアムに上がることを狙うことになっています」
Q.プレミアに向けて、私たちは応援し続けることが大事だと思いますが、応援によって得られることはどんなことでしょうか?
島田チェアマン:
「応援は選手やクラブにとって力になります。何よりもファンがチケットを買って会場に行くことが、スポンサーになってもらえるということになるので、地元企業にとっても応援の形が見えてきます。そうなると、当然チームはますます大きくなったり上のカテゴリーに行くことになり、上のカテゴリーに行けば行くほど多くの人が県外から福井を訪れるので経済効果が生まれたり、アリーナを通した観戦体験でファンが、クラブが地元にあってよかったなと思えるような状況は増えてくる。みんなで育て、そのクラブの盛り上がりのシャワー効果をみんなで享受する。地元のチームをみんなで育てていこうというイベントがこの地に起これば、そう遠くないタイミングでトップカテゴリーに行くチャンスはあるんじゃないかと思っています」
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