新シーズン開幕に向けた記者会見で記念撮影する(前列左から)松岡修造さん、千葉百音、坂本花織、鍵山優真、三浦佳生、宇野昌磨さん、(後列左から)三原舞依、渡辺倫果、吉田陽菜、佐藤駿、友野一希、山本草太=東京都新宿区で2024年9月30日、猪飼健史撮影

 フィギュアスケートのシングル日本代表が30日、東京都内で記者会見に臨み、10月から本格化するシーズンへの意気込みを語った。グランプリ(GP)シリーズに出場する男女10人が華やかなスーツやドレスに身を包みながら、今季の躍進を誓った。

 登壇したのは男子の鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)▽山本草太選手(中京大)▽三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・明大)▽佐藤駿選手(エームサービス・明大)▽友野一希選手(第一住建グループ)、女子の坂本花織選手(シスメックス)▽千葉百音選手(木下アカデミー)▽渡辺倫果選手(三和建装・法大)▽吉田陽菜選手(木下アカデミー)▽三原舞依選手(シスメックス)。今年5月に競技を引退しフジテレビ系フィギュアスケートスペシャルアンバサダーに就任した宇野昌磨さん(26)が進行役として登場した。

 世界選手権3連覇中の坂本選手は今季のテーマに「CHANGE(チェンジ)」を挙げた。今季のフリーでは3回転ジャンプでルッツとフリップを2本ずつ投入してより高難度にするなど、これまでとは違ったジャンプ構成で臨む考えを示し「自分ができるかもしれないと思っているからこそ、変えてみようかなと。やって損はないし、失敗を恐れずやっていったら自信になる」と語った。

 今年3月の世界選手権銀メダルの鍵山選手は意識する選手の一人として世界王者イリア・マリニン選手(米国)の名前をフリップに書いた。「今季は少しでも追いつく、追い抜くパフォーマンスができるように頑張りたい」と鼻息を荒くした。GPシリーズに向けては「しっかりと仕上げて、少しでも(マリニン選手に)プレッシャーを与えるというか、これだけ本気なんだというのをお見せすることができたら」と力を込めた。【倉沢仁志】

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