卓球ノジマTリーグ男子(22日、川崎市スポーツ・文化総合センター)
○東京3―1彩たま●
パリ・オリンピックの男子シングルスで8強入りした台湾のエースが力を見せ、昨季王者の東京が無傷の開幕5連勝を飾った。
1勝1敗で迎えた第3試合。勝敗を左右する重要な一戦を託された林昀儒(リン・インジュ)は第1、2ゲームを難なく連取した。
ところが、第3ゲームは5連続得点を許すなど彩たまの曽根翔に主導権を握られ、9―11で押し切られた。林は「サーブや自分の立ち位置を微調整するなど、新しい戦術や技術を試していて、それで落としてしまった」。
第4ゲームは勝利に徹した。台から少し離れた「中陣」での打ち合いなどで上回り、11―6で奪取。エースの貫禄を見せ、チームに勝利を呼び込んだ。
昨季のレギュラーシーズンは16勝2敗で最優秀選手賞に輝き、今季も5戦5勝と安定感抜群だ。東京の王凱監督代行も「必ず1点(1勝)を取ってくれるので、やっぱり林選手がいるとチームも勢いづく」と厚い信頼を寄せる。
東京は今季、パリ五輪代表の戸上隼輔と篠塚大登が抜けた穴を感じさせない強さを発揮している。ただ、林とパリ五輪リザーブの松島輝空は今後、国際大会への出場も予定しており、一定数の欠場が見込まれる。
「新加入選手も含め、他の選手もどんどん活躍してもらえるよう起用していきたい。今まで通り明るくやっていきたい」と王監督代行。王者の底力が試されるのは、ここからだ。【玉井滉大】
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