(21日、第77回愛知県高校野球選手権大会準決勝 至学館2―0名古屋たちばな)
「球数少なく、リズムよく」。わずか96球、まさに思い描いた通りの完封劇だった。
至学館の尾崎陽真選手(1年)が、打たせて取る投球で相手打線をほんろうした。「僕は変化球と間合いで打ち取るピッチャー」。走者がいなくてもクイックで投げたり、足の上げ方を微妙に変えたり。奪三振は1個だけだったが、最速120キロ台のボールを最後まで捉えさせなかった。
夏ごろから急成長。2年生投手のけがなどもあり、新チームになって背番号1を託された。投げられない先輩の悔しさも背負って、秋の県大会はこれで3試合連続の完投。真新しいエースナンバーが、早くも右腕の背中になじんで見える。(松本敏博)
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