第49回社会人野球日本選手権東海地区予選は21日、愛知・岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで2試合が行われ、代表決定戦ではJR東海が王子から小刻みに点を奪って4―3で逃げ切り、3大会連続17回目の本大会出場を決めた。先発し、7回1失点と好投した柳橋巧人が殊勲選手賞に選ばれた。
敗者復活3回戦では東海理化がHonda鈴鹿に5―1で勝利。東海理化と王子は最後の代表枠を懸けて最終日の22日に対戦する。Honda鈴鹿は予選敗退となった。日本選手権は今秋に京セラドーム大阪で行われる。【黒詰拓也】
JR東海・井上裕貴監督
先発の柳橋が強い直球と落ちる球で的を絞らせなかった。期待通りのピッチングをしてくれた。打線はルーキーも活躍した。1点を失った後にすぐに取り返したことで、相手を乗せなかった。都市対抗の出場を逃してから夏場の練習で1点を取る、1点を守り切ることにこだわってきた成果が出た。昨年の日本選手権は初戦で負けたので、一つ一つ勝ち上がる体力と強さをつけて臨む。
JR東海・柳橋巧人投手
心が安定し、普段通り投げることができた。直球と変化球で打たせて取った。日本選手権でもチームが勝てるように準備する。
東海理化・山根直輝監督
先制された直後の四回に、川上(承太郎)がバスターエンドランを決めて好機を広げたことが大きかった。集中打で得点できたが、紙一重の試合だった。よく失点を防いでくれた。都市対抗予選でも最後の代表枠を取った。明日は総力戦。あと1勝したい。
Honda鈴鹿・久芳(くば)修平監督
先制した後に追加点が取りたかったが、相手投手を崩す技術が足りなかった。先発の川原(嗣貴)は落ち着いていたが、走者を背負ってから制球が甘くなっていた。この経験を肥やしにし、さらにスケールの大きい投手になってほしい。
Honda鈴鹿・川原嗣貴投手
試合の入りは悪くなかった。ただ、相手打者が2巡目に入った四回に先頭打者に安打を浴びてリズムが乱れた。自分の弱さが出てしまった。このままだとダメ。もっとストレートにこだわり、1試合通してベースの上で落とせる変化球を習得したい。
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