サッカーの元イタリア代表で、1994年から1997年まではジュビロ磐田に在籍したサルヴァトーレ・スキラッチ氏が9月18日に逝去しました。59歳でした。
スキラッチ氏は1982年にACRメッシーナでプロとしてのキャリアをスタートさせると、母国開催となった1990年のFIFAワールドカップでは得点王を獲得。
1994年に来日すると、ジュビロでは前評判通りの高い技術でリーグ戦通算78試合に出場し、56ゴールを挙げました。
スキラッチ氏の訃報を受け、Jリーグ初代チェアマンで日本サッカー協会相談役の川淵三郎 氏は「彼のプレーを初めて生で見たのは1990年のイタリアワールドカップで、私はNHKの解説で現地に行っていた。Jリーグ創設に奔走していたときで、現地で、Jリーグへの参加を希望する団体が20もあったという報せを聞いて喜んでいた。そんな時に彼のプレーを見て、こんなすごい選手がJリーグでプレーしてくれることなんて夢のまた夢だと思った記憶がある」と振り返った上で、「ところがJリーグ開幕翌年にジュビロ磐田に移籍すると聞いてびっくり。ワールドカップで得点王に輝いた選手が日本の地方都市でプレーすることに満足してくれるのかという一抹の不安もあったが、あに図らんや彼は4シーズンにわたって素晴らしいプレーを見せてくれた。Jリーグに大きな刺激を与え、その存在を世界に知らしめてくれた。病気だったと聞くが、まだ若かっただけに残念でならない。Jリーグの発展に大きく貢献してくれたことに心から感謝の意を表したい。スキラッチさん、安らかにお眠りください」とのコメントを出しています。
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