プロ野球・阪神

阪神―ヤクルト(15日・甲子園)

 今後の阪神打線を担うであろう2人の「連弾」が飛び出した。5番・佐藤輝明と6番・前川右京の右翼席への連続ソロ本塁打で逆転した。

 1点を追う二回1死から佐藤がヤクルトの先発・高梨裕稔の浮いたフォークを軽々とスタンドに運んでまずは追いついた。続く前川は3ボール1ストライクと有利なカウントからど真ん中の直球を重心を低く下げた独特の姿勢から完璧に捉えた。いずれも鋭い角度で打球が飛び、一発攻勢で逆転した。佐藤は「いいスイングができて、いい角度で打球が上がった」と話し、前川は「素直にチームに貢献できてうれしい」と喜んだ。

 佐藤は近大からドラフト1位で入団して4年目で、前川は奈良・智弁学園高からドラフト4位で入団して3年目。佐藤は25歳、前川は21歳と若い。レギュラーシーズンが佳境を迎え、2位につける阪神。岡田彰布監督が「勝つか負けるか」と勝負の9月と位置づける一戦で、これから阪神打線を背負っていく2人が長打力で魅了した。【荻野公一】

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