パリ五輪で獲得した二つのメダルを手にする早田選手=北九州市小倉北区で2024年9月11日午後4時44分、城井謙治撮影

 パリ・オリンピック卓球の女子団体で銀メダル、シングルスで銅メダルを獲得した北九州市出身の早田ひな選手(24)=日本生命=に11日、武内和久市長から市民栄誉賞が贈られた。早田選手は「市民の一人として、北九州市を世界に発信できるよう頑張りたい」と抱負を語った。

 早田選手はシングルス3位決定戦で、利き手の左腕を痛めながらも韓国選手との激闘を制した。団体決勝では惜しくも中国に敗れたが、エースとして4大会連続のメダル獲得に貢献した。

 この日、大勢の市職員らの出迎えを受けた早田選手は、武内市長から花束を受け取り、両手でハートマークをつくる「ひなちゃんポーズ」で記念撮影した。

 早田選手は「(シングルスの)準々決勝の試合中に腕を痛めてしまったが、周りの人たちが最善を尽くしてくれた。メダルを獲得できたのは本当に信じられないし奇跡です」と振り返り、「4歳から卓球を始めて、このような賞を取れるとは思っていなかった」と喜んだ。

 11月には北九州市で卓球の世界大会が開かれるが、「今はけがの治療に専念していく時間が必要。大会に間に合わせて皆さんの期待に応えたい」と次の舞台を見据えた。

 武内市長は「大勢の市民と一緒に応援していた。本当に大興奮で、幸せな気持ちになりました」と話した。

 メダル獲得を記念し、早田選手がメダルを手にする写真などをあしらった「全力応援ボード」(縦2・4メートル、横3・6メートル)もお披露目された。12日から市役所1階ロビーで展示される。【城井謙治】

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