宇野昌磨=代表撮影

 2022年北京冬季オリンピックで銀メダルとなったフィギュアスケート団体で、今夏にパリであったメダル授与式に参加できなかった男子の宇野昌磨さん(26)が10日、日本オリンピック委員会(JOC)からメダルを受け取った。これで、日本の団体メンバー全員がメダルを手にした。

 この日、東京都内であったJOC理事会前にメダル授与の場が設定された。

 団体のメダルを巡っては、当時1位となったロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ選手によるドーピング問題で、北京での表彰式が延期となった。順位などの取り扱いはスポーツ仲裁裁判所(CAS)で審議され、今年7月に2位だった米国が1位に、3位だった日本が2位に繰り上がることが確定。これを受け、パリ五輪開催中の8月7日に授与式が行われたが、宇野さんは翌日からスイスであったアイスショーのリハーサルと重なるなどしたため、欠席していた。

 今年5月に現役引退した宇野さんは、18年平昌五輪男子で銀メダル、22年北京五輪は男子で銅メダルを獲得。団体銀メダルを含め、五輪メダル計3個はフィギュアスケートで男女を通じて日本歴代最多となっている。【倉沢仁志】

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