セーリングのパリオリンピックの出場権を争う国際大会「ラストチャンスレガッタ」は、26日までの日程でフランスで開かれました。
このうち、ウインドサーフィン種目の男子アイキューフォイル級は最終日となる25日に、39歳の富澤選手が準々決勝と準決勝を勝ち抜き、3艇で争われた決勝もトップでフィニッシュしてパリオリンピックの出場枠を獲得しました。
日本セーリング連盟は、代表選手の選考を今大会と世界選手権などの成績で決めることにしていて、富澤選手が代表に内定しました。
富澤選手は5大会連続のオリンピック出場となり、セーリングでは日本最多出場だということです。
また、2人乗りの双胴艇で競う混合ナクラ17級では飯束潮吹選手と西田カピーリア桜良選手のペアが5位。
2人乗り女子の49erFX級では、田中美紗樹選手と永松瀬羅選手のペアが6位となり、それぞれ出場権を獲得して代表に内定しました。
飯束選手は2大会連続の出場となり、西田選手と田中選手、永松選手の3人は初めてのオリンピックです。
富澤慎「もがけるところまでもがいてみたい」
男子アイキューフォイル級の富澤慎選手は新潟県出身の39歳。父親の影響で小学2年生で競技を始め、細かい体重移動でヨットを操る技術や、競技経験の長さを生かした風を読む力が持ち味の、ウインドサーフィン種目の日本の第一人者です。
東京オリンピックまで採用されていたRSX級では、2008年の北京大会から4大会連続でオリンピック出場を果たしていました。
25日のレースのあと富澤選手は「出場枠を取れて本当によかった。格上の選手との戦いだったので作戦を立てる余裕はなく、とにかくベストを尽くすだけだった。今回、優勝できて、頑張ればいいところまで行けるのではないかと思ったので、もがけるところまでもがいてみたい」と話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。