パリ・パラリンピックのバドミントン会場で、孤児院時代の恩師スベトラーナ・シャバリナさん(中央)と並ぶオクサナ・コジナ(左)、オレクサンドル・チルコフ=1日、パリ(ゲッティ=共同)

 【パリ共同】パリ・パラリンピックのバドミントン女子シングルス(下肢障害SL3)に出場したウクライナのオクサナ・コジナ(29)は孤児院で育った。メダルには届かなかったが、ロシアの侵攻後に連絡が途絶えた孤児院時代の恩師スベトラーナ・シャバリナさんとパリで再会。国を代表して戦う姿に、シャバリナさんは「とても誇りに思う」と目を細めた。  コジナは生まれつき片脚の腓骨がない。ウクライナ東部ドニプロのドニエプロペトロフスク孤児院で過ごし、そこで働くシャバリナさんは本当の母親のような存在だ。  2018年にバドミントンを始め、頭角を現して国際大会に出場するようになった。同じ孤児院出身のオレクサンドル・チルコフ(28)も、バドミントン男子シングルス(下肢障害SL3)でパリ大会の切符を得た。  22年2月24日の侵攻開始後、2人は2カ月ほどドニプロにとどまってコーチらと国外に避難した。  8月30日、コジナの試合の観客席にはシャバリナさんの姿があった。会うのは4年ぶり。コジナは「また会えるなんて夢のよう」と伝えた。


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