日本-中国 前半、ゴールを決め喜ぶ遠藤(中央)=5日、埼玉スタジアムで、浅井慶撮影
◆前半12分、久保のCKを頭で
過去2大会続けて落としているアジア最終予選の初戦。苦手意識を吹き飛ばす大歓声を、主将の遠藤が巻き起こした。前半12分、ゴールショーの幕開けとなる先制点を決めた。 値千金の場面は左CKから。久保の上げたボールを頭で合わせた。ゴール前でマークを外してフリーになると、背をそらして目いっぱい反動をつけて跳び上がり、大柄ではない178センチがゴール左へたたき込んだ。前日の記者会見で「最高の準備をした」と明言した自信を結果で表した。◆「個」の成長、「組織」への献身
日本ー中国 前半、ゴールを決めイレブンに祝福される遠藤(中央)=5日、埼玉スタジアムで、浅井慶撮影
同じく試合前日。3年前の前回最終予選との比較を尋ねられると、答えた。「『個』の成長。一番、チームの成長が見える部分かな」。現メンバーには海外挑戦を経て力をつけた選手が多くそろう。自身も2022年W杯カタール大会の翌年、イングランドの名門リバプールに加入し、腕を磨いた。「成長」を証明する、代表戦での自身通算4ゴール目でもあった。 ただ「個」だけで勝ち上がれるほど、甘くないことも理解している。「日本人の良さはチーム」とも。この日は主戦場の中盤で懸命に指示を出し、体を張っての献身的な守備でも奮闘した。進化した「個」と持ち前の組織。その二つを、左腕にキャプテンマークを巻いた31歳が初陣で示した。(対比地貴浩) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。