台北で開催されている野球のU18(18歳以下)アジア選手権で、日本代表との試合を楽しみにしている選手がいる。

 フィリピン代表のリナルド・マッティー(18)。現在は米テネシー州のプロビデンス・アカデミーに通う身長180センチ、体重96キロの強打の捕手だ。

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 台湾入りした8月31日の夜、食事会場で知った顔を見つけ、思わず声をかけた。

 「あれ!? 箱山だよね?」

 相手は日本代表の箱山遥人(健大高崎)だった。箱山も覚えていたらしく「マッティー!!」と喜んでくれた。

 両親ともフィリピン人だが、生まれたのは日本。幼い頃は日本の小学校に通学し、小学4年から中学までは横浜市のインターナショナルスクールに通った。中学時代は神奈川・中本牧リトルシニアでプレー。そこで対戦したのが、箱山だった。

 大リーガーになりたいと単身で米国に渡ってからも、日本の高校野球は気になっていた。健大高崎の練習動画を見て「米国っぽいプログラム」と親近感も湧いた。甲子園もハイライト動画でチェックしていた。

 箱山が日本代表に選ばれたことは知人から聞いていたが、「まさか再会できるとは思わなかった」。

 箱山から中学卒業後の進路を聞かれるなど、話は弾んだ。中学時代に対戦した石塚裕惺(花咲徳栄)や藤田琉生(東海大相模)とも再会。旧交を温めた。

 1次リーグは日本と同じB組に入り、4日に対戦する。両国とも2連勝で、すでに2次リーグ進出を決めている。「出られるなら、藤田と対戦したい」(台北=大坂尚子)

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