北京冬季オリンピック男子シングルのメダルセレモニーで、銅メダルを胸に手を振る宇野昌磨さん=北京メダルプラザで2022年2月10日午後8時5分、手塚耕一郎撮影

 2022年北京冬季オリンピックで銀メダルとなったフィギュアスケート団体で、今夏にパリであったメダル授与式に参加できなかった男子の宇野昌磨さん(26)に対し、日本オリンピック委員会(JOC)がメダル授与の場を設けることになった。関係者によると東京都内で10日を軸に検討しており、本人も出席する方向で調整しているという。

 団体メダルを巡っては、当時1位となったロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ選手によるドーピング問題で、北京での表彰式が延期となった。順位などの取り扱いはスポーツ仲裁裁判所(CAS)で審議され、今年7月に2位だった米国が1位、3位だった日本が2位に繰り上がることが確定。これを受け、パリ五輪開催中の8月7日に式典が開かれたが、宇野さんはスイスであったアイスショーのリハーサルと重なるなどスケジュール調整が難航したため、欠席していた。

 今年5月に現役引退した宇野さんは、18年平昌五輪男子で銀メダル、22年北京五輪は男子で銅メダルを獲得。団体銀メダルを含め、五輪メダル計3個はフィギュアスケートで男女を通じて日本歴代最多となっている。【倉沢仁志】

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