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パラアーチェリー 歴史は?ルールは?
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種目によって異なる“的”と“スタイル”
パラアーチェリー 歴史は?ルールは?
パラアーチェリーの歴史は古く、“パラリンピックの父”と呼ばれるドイツ出身のグットマン博士が、1948年にイギリスの病院で開いた車いす患者によるアーチェリー大会が、パラリンピックの原点とも言われています。
パラリンピックでは1960年の第1回から実施されてきました。
ルールは、オリンピックとほとんど変わりませんが、腕のない選手が足で弓を持ったり、口で弦(つる)を引いたりして選手ごとにまったく異なるプレースタイルも独自の魅力です。
種目によって異なる“的”と“スタイル”
パラアーチェリーは、障害によるクラスではなく、使用する弓によって種目を分けています。
▽一般と同じ弓を使う「リカーブ」
▽小さな力でも引けるよう先端に滑車の付いた弓を使う「コンパウンド」
▽車いすの選手がリカーブかコンパウンドのいずれかの弓を選んで使う「W1」
【リカーブ】
的までの距離が70メートル、的の大きさが1メートル22センチ、点数は1点から10点までと、オリンピックと同じです。
【コンパウンド】
的までの距離が50メートル、的の大きさが80センチ、点数は5点から10点まで。
【W1】
的までの距離と大きさはコンパウンドと同じですが、点数は1点から10点まで。
どの種目もまずは72射をうち続けて合計点を争う「ランキングラウンド」を行い、決勝トーナメントの組み合わせを決めます。
決勝トーナメントは1対1の対戦方式で行われ、1射ごとに得点が出るスリリングな展開が見ものです。
個人戦のほか、男女1人ずつがペアとなり戦う混合団体も行われます。
日本代表 4大会ぶりのメダル獲得なるか
日本はこれまでパラリンピックのアーチェリーで5つの金メダルを含む26個のメダルを獲得していますが、ここ3大会は途絶えています。
パリパラリンピック日本代表の顔ぶれです。
▽リカーブの上山友裕(うえやま・ともひろ)選手
▽コンパウンドの大江佑弥(おおえ・ゆうや)選手
中でもメダル獲得の期待がかかるのが上山選手です。上山選手は初出場のリオデジャネイロパラリンピックで7位に入賞し、その後、世界ランキング2位に入るなどメダル候補として大きな期待を集めましたが、東京大会は決勝トーナメント1回戦で敗退しました。
引退を悩んだ時期もありましたが、「後悔したくない」と基本動作やフォームの改良に取り組み、おととしの世界選手権で、男子個人リカーブで初優勝を果たしました。
3大会連続の出場となるパリパラリンピックで、自身初のメダル獲得を目指します。
【詳しくはこちら】日本代表プロフィール
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