プロ野球・DeNA

DeNA―広島(3日・横浜)

 日本列島を混乱させた台風10号の影響で、4試合連続で中止に見舞われたDeNA。先発ローテーション再編の結果、8月28日の阪神戦から異例の2試合連続の先発マウンドに立った東克樹が八回途中1失点の好投で12勝目を挙げた。

 実に6日ぶりの公式戦。チーム全体としても入りが難しいところだが、東は「ミーティングでも、ヌルッと試合に入るのではなく、気合を入れていこうという話があった」と気持ちの整理はできていた。

 一回から集中は抜群。先頭の秋山翔吾からスライダーで空振り三振を奪って好発進した。続く2人もテンポ良く仕留めて3者凡退。「一回をゼロで切り抜けたので良かった」と振り返ったようにリズムに乗った。

 七回1死から内野安打2本で一、二塁とされた場面でも冷静。矢野雅哉に対し「(相手は)データ的にスライダーがどこかであると頭にあったと思う」と裏をかき、直球を続けて3球三振。続く代打・中村奨成もチェンジアップで遊飛に打ち取った。

 通常より短い中5日の登板でも持ち前の安定感は不動。今季は22登板全てで先発を評価する指標とされるクオリティースタート(6回以上を自責点3以下)を達成している。「先発の役割をしっかりと果たすことができている」と話したエース。その仕事ぶりには頭が下がるばかりだ。【岸本悠】

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