人生100年時代と言われるようになり、年齢を重ねてから新たな習い事にチャレンジする人も増えているようです。

一方で、子供たちの習い事も習字、そろばんと言った昭和の定番以外に多様化してきているうえ、科学的な分析も行われるようになってきているそうです。

そこで、今どきの子供たちはどんな習い事をしているのか、そして親は何に気を付けたら良いかについてお伝えします。

習い事も時代を反映

新年度になり新しいことを始めようと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで2024年に挑戦したい大人の習い事ランキングをご紹介します。ストリートアカデミー株式会社の調査結果で次のようになっています。

まず 女性は1位:料理、2位:英語、3位:占い となっていて、その他としてマネー、SNSなどが挙げられています。

一方、男性は1位:英語、2位:料理、3位:動画編集となっており、その他としては対人コミュニケーション、マーケティングなどもあったそうです。

注目点としては「料理」が男女共に人気となっていることがあげられます。コロナ禍を経た健康意識の高まりから、手軽にできて身体に優しいレシピを学びたいニーズが高まっているようです。

また「家で食べると安い」など、節約につながる点も人気の理由だと考えられます。

その他「占い」「動画編集」など副業にも活かせる一石二鳥の習い事が人気で、 昨今の投資ブームなどから「マネー」を学びたい人も増加しているようです。

-ゲストのお2人は何か習い事をやったり、逆に教える事などありますか?

ジャーナリスト・鎌田 靖 さん:
私はそんなに真面目なタイプではないので今は習い事はやってません。子供のころオルガン教室に連れていかれたけど、周りが女の子ばかりで嫌でしたね、2年でやめちゃいました

タレント・小島よしお さん:
ランキングに入ってないですけど僕はカポエラとかポールダンス、タップダンスなどやってはやめの繰り返しと言った感じです

得意を伸ばし苦手を克服へ

一方で、子供たちの習い事も時代とともに変化してきているようです。

こちらは静岡市葵区のスポーツジム「アローズジム&ラボ」。

子供たちの体力を測定し、得意なことを伸ばしたり、苦手を克服したり、それぞれの目的に合わせたトレーニングを提案しています。

陸上競技に励む小学3年生:
大会で一番になりたくて来ました。ジャンプが前は低かったけど、高く飛べるようになりました

サッカーに励む小学校5年生:
すごく楽しいです。(Q.サッカーで役に立っていることは?)瞬発力。ディフェンスをしているときに速く動けて役に立っている

サッカーに励む小学5年生の母親:
まだ努力しているところなんですけど、ここにきて動体視力が結構いいことがわかったことと、持久力がついたということですね。この子の課題が瞬発力なので、そこで一歩一歩 頑張っているところです

中学2年の息子を持つ母親:
4年ほど通っている。年々走る力とかジャンプ力とかがついてきて、本人も自信をもって運動に取り組めるようになったのは目に見えてわかります

スポーツ科学を取り入れたトレーニング

このジムに通っているのは他のスポーツの上達を目指す子、運動が苦手な子、さまざまです。

トレーニングによって記録が伸びていくのが目に見えてわかるため、子供たちのモチベーションにもなっていると言います。

アローズジム&ラボ マークイズ静岡
中島優太朗さん:
がむしゃらに頑張ることも大事なのですが、どれだけ効率よく効果を出せるというのも大事になってくるので、そこをスポーツ科学を使って科学的根拠をおさえながら練習しています。

「親が運動神経がいいから子供も良くなる」とか、「親が悪いから運動はあきらめた方がいい」と思ってしまう人もいるのですが、自分の特徴を知りながらどれだけ正しい努力ができるかによって、自分の将来の可能性が変わってくる。最初から可能性がないことはないので、努力すればいろいろ変わってくることもある

子供が興味を持ったことを!

それでは今度は子供の習い事ランキングです。

こちらは、学研教育総合研究所が2023年10月に小学生1200人を対象に調査したもので、その結果は次の通りです。

1位:水泳、2位:塾、3位:英会話教室、4位:音楽教室、5位:通信教育となっています。

習い事の種類としては私たちが子供のころからあるものが多いように感じますが、内容は子供の能力を伸ばすために科学的分析が行われたりしていますので、時代とともに変わって来ている点も多いかもしれません。

タレント・小島よしお さん:
自分の子供には水泳、英会話、音楽ピアノなど色々やらせたいですね、子供と一緒にやりたいです

ジャーナリスト・鎌田 靖 さん:
習字とか算盤とかがないですね。英会話はグローバル化時代で必要なのかな。習い事の選択肢が増えてくると悩みも増えてくるのでしょうね

子供の習い事について常葉大学保育学部の石田淳也 助教は次のように解説してくれました。

まず「習い事の効果」として習い事そのもののスキルに加えて、思考力、協調性、意欲など非認知能力も育むことができるとしています。

そして「優先すべきこと」は子供が興味を持ったことかどうかです。興味あることは子供が「続けようとする、頑張ろうとする」力になります。

また「飽きたからやめたい、別のことをしたい」と言われたら、まずは子供の想いをしっかり聞くことが重要です。「飽きた」「やりたくない」という言葉の裏に本心がある可能性があるからです。

例えば、お友達とのトラブルとか先生が合わないといった理由があるかもしれません。

アローズジムでは静岡市や市教委の後援で子供の運動能力を伸ばすためのイベントを4月28日まで開催しているという事です。

いくつになっても遅すぎることはないように、子供が興味をもってやりたい習い事なら始めるのに早すぎることもないのかもしれません。

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