母校でトークイベントを行い、参加者とハイタッチする西田有志選手=四日市市追分1の海星高校で2024年8月30日午後2時23分、渋谷雅也撮影

 パリ・オリンピックのバレーボール男子に出場した、いなべ市出身の西田有志選手(24)=大阪ブルテオン=のトークイベントが30日、母校の海星高校(三重県四日市市追分1)で開かれ、生徒ら約550人が耳を傾けた。

 西田選手は温かい拍手と声援に迎えられ、母校の体育館に登場。在学時、監督として指導した大西正展部長(61)、コーチだった井口拓也監督(35)を交えてトークを展開した。高校3年時に同校初の全国高校総体出場を果たした思い出など練習に明け暮れた日々を振り返った。

 西田選手は「自分がやりたいと決めたことに対して熱量を込めるか込めないかで成長過程が変わる。芯を持って取り組んでもらいたい」と語った。

 参加者から試合前に意識していることを聞かれると「ネガティブだと視野が狭くなる。自信を持つために練習しているから、自分はできるとポジティブに考えるようにしている」と回答。一方、女子生徒からパリ五輪で女子バレーボール日本代表の主将を務めた妻の古賀紗理那さん(28)とのエピソードを問われると照れ笑い。「一緒にパリ五輪に出場できたことが一番の思い出。ストイックな姿を見て奥さんを尊敬している」と述べた。

 最後に、自身が昨年11月に同校男子バレーボール部へ贈ったユニホームを見て「これを着て全国に出てもらいたい」と希望した。

 同部3年の中隆汰さん(18)は「会えたことでモチベーションが上がった」と話し、全国大会出場を誓っていた。【渋谷雅也】

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