現役引退の記者会見に臨んだ長谷部誠氏。今回、日本代表コーチに就任した=東京都千代田区で2024年5月24日、藤井達也撮影

 日本サッカー協会は29日、9月に始まる2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国戦(5日)とバーレーン戦(10日)に臨む日本代表を発表し、元代表主将の長谷部誠氏(40)が新たにコーチとして加わった。

 森保一監督は自身が推薦したことを明かし、「彼の欧州での経験はチームが前進していく上で刺激になり、必要なもの。世界と日本の価値観をミックスして、日本代表として最大限に力を発揮できるよう、長谷部コーチのこれまでの経験が大きく貢献してくれると思っている」と語った。

 長谷部氏は今季から、ドイツ1部リーグのアイントラハト・フランクフルトのU21(21歳以下)チームのアシスタントコーチを務めている。

 日本協会の山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「今回の代表戦の期間は来ていただけるとのことで、フランクフルトからも好意的な返答をいただけた。ウィンウィンの関係で実現した」と説明。コーチを務める期間については「アジア最終予選はもちろん、26年W杯も視野に入れて考えている」と語った。

 長谷部氏はJ1の浦和から08年にドイツへ渡り、23~24年シーズン限りで現役を引退した。日本代表としては国際Aマッチ114試合に出場し、歴代最多の81試合で主将を務めた。W杯には10年南アフリカ大会から3大会連続で出場した。【高野裕士】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。