東京新聞は25日、読者らとの交流イベント「読者のミカタ」特別企画を東京都千代田区内幸町の本社で開き、2023年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞した運動部の森合正範記者が、受賞作品「怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ」(講談社)の執筆の内幕を語った。  圧倒的な強さを誇るボクシング世界王者の井上尚弥選手について、森合記者は「強すぎるゆえにその強さを書き切れなかった。取材対象としても難敵」と吐露。闘い敗れた10人を訪ね、「怪物」と称される井上選手の強さに迫ったという。

受賞記念のトークショーを行う(右から)元プロボクサーの黒田雅之さん、東京新聞運動部の森合正範記者、講談社の鈴木崇之さん

 特別ゲストとして、井上選手と150ラウンド以上のスパーリング経験がある元プロボクサー黒田雅之さんも登壇。「(スパーリングで)違う人間が毎回出てくるようだった。攻略の糸口が見つかったと思っても次にはもう通用しなかった」と振り返った。  約50人が参加した。森合記者と黒田さんは、5月6日に東京ドームでのルイス・ネリ(メキシコ)戦を控える井上選手にエールを送り、イベントを終えた。 

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