昨秋の右ひじ手術からの復活をめざす東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大が24日、2軍のヤクルト戦(戸田)に先発した。
予定の75球を投げ、五回途中、被安打6の4失点。試行錯誤しながらのマウンドで、復活に向け、つかんだものは小さくない。
「ステップアップしているな、と自分で感じられたことが一番でしたね。試合を重ねるごとに良くなっていっている」
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今月13日にあった2軍のDeNA戦で2回3分の1、44球を投じてから、中10日。イニング数を4回3分の2に伸ばし、球数も増やした本人に、手応えがにじんだ。
過去2戦はセットポジションからだったが、この日はワインドアップから。最速は球場表示で151キロを記録したものの、「頼むから、最速151キロと書かないでほしいなと思います。(実際より球速表示が)速いから。出ていないので、絶対」。そう語る表情は明るい。
4点を失った五回は変化球でかわさず、真っすぐであえて勝負する場面もあった。何より、失点したことへの憤り、負けず嫌いな「らしさ」が戻ってきた。
「あそこで抑えないといけなかったし、やるんなら抑えろ、という感じでした」
「最後、(投球フォームに)ばらつきが出た。点を取られてしまっているので良いとは言えないですけど、収穫はありました」
次の登板は未定で、回復具合を見ながらとなる。
「(登板間隔を)詰めて投げることはないんじゃないですか。体のコンディションを見ながらやりたい」
また、この日は大リーグ・ドジャースの大谷翔平が史上最速で40本塁打、40盗塁を達成したニュースが飛び込んできた。
ヤンキース時代に78勝を挙げた右腕は「めちゃくちゃすごいです。(大谷は)右腕、リハビリ中ですもんね。サヨナラ満塁本塁打で決めたんですか? とんでもないですね。後でチェックしておきます」とたたえていた。(笠井正基)
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