永野雄大選手(左)に金メダルを触らせてもらう子供たち=水戸市役所で2024年8月21日午後2時56分、鈴木敬子撮影

 パリ・オリンピックのフェンシング男子フルーレ団体で金メダルを獲得した水戸市出身の永野雄大選手(25)が21日、市役所を訪れ、高橋靖市長にメダル獲得を報告した。市は功績をたたえ、新設したスポーツ特別功労賞や納豆1年分などを贈呈。永野選手は母校の市立浜田小と市立第三中の子供たち計17人とも交流し、「好きなことを見つけて頑張ってほしい」と励ました。

 リザーブメンバーの永野選手は、5日に行われたイタリアとの決勝戦で、1点リードで迎えた第8試合に初めて出場。5連続ポイントを奪い、一気に試合の流れを決めた。

水戸市の高橋靖市長(左)からスポーツ特別功労賞の副賞として米100キロと納豆1年分も贈られ、笑顔を見せる永野雄大選手=市役所で2024年8月21日午後2時43分、鈴木敬子撮影

 表敬訪問で両校の子供から花束を受け取った永野選手は、「手厚い歓迎に感謝でいっぱい。4年後のロサンゼルス五輪では個人、団体の二つの金メダルをと思っている。これからも応援お願いします」とあいさつ。子供たちに向けて、「皆さんも何か熱中できるものがあれば、自分にとっていい結果を持ち帰れると思う」と語りかけた。

 子供たちは、「オリンピックという目標を立てたうえで、どんな練習を積み重ねてきたのか」などと質問。永野選手は「オリンピックを目標にしていたわけではなく、フェンシングが好きで、一番うまくなりたいという気持ちは小さい頃から変わっていない」などと話し、競技人口が少ないことから「フェンシングを始めてみてほしい」と呼び掛けた。

 その後、子供たちが金メダルを触らせてもらった。市立第三中3年の武田一咲(いっさ)さん(15)は「想像を超える重さでびっくりした。偉大な先輩の話を聞くことができ、自分も頑張れば夢をかなえられるのではないかと思えた」と感激していた。【鈴木敬子】

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