○ソフトバンク2―1ロッテ●(18日・みずほペイペイドーム)
自信を深めた投球で記念のプロ初勝利を呼び込んだ。ソフトバンクのプロ2年目左腕、松本晴(はる)が5回を無失点に抑え、「後半戦ではチームの期待に応えたいとずっと思っていた」と喜んだ。
マウンドでは堂々とし、投球は内容を伴うものだった。四回は1死から3番・藤原恭大に自らのグラブをかすめる内野安打を許したが、4番・ソト、5番・佐藤都志也を完璧に抑えた。
確信もあった。この日の登板が決まってから「相手のデータや動画は何度も見て、相手の苦手な球種やコースは頭に入っていた」。強い打球を打たれないように心掛け、許したのは単打2本のみ。二塁すら踏ませなかった。
昨年8月にプロ初先発した際は四回途中5失点。体が細くても力強い球を投げるチームメートの大津亮介を参考に投球フォームを変更し、「極端に言うとこれまでは腕のみ(だったが)、下半身も含めて全身を使えるようにした」。以前から自信のあった直球に加え、変化球の威力も増したと感じている。
今年は開幕前の3月に右太ももの肉離れで戦線を離脱したが、今季初の1軍登板でチームの70勝目に貢献し、「1軍でもっと活躍するため、さらに細かな部分も突き詰めていきたい」。晴れやかな笑顔が加わったチームは、優勝へのマジックナンバーを23に減らした。【林大樹】
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