【早稲田実－大社】七回表早稲田実無死、内囿が安打を放ち、相手守備が乱れる間に生還。奥は大社の先発・馬庭＝阪神甲子園球場で2024年8月17日、吉田航太撮影

　第106回全国高校野球選手権大会は17日、阪神甲子園球場で3回戦があり、第4試合の早稲田実（西東京）―大社（島根）で、痛恨の失策をした選手に対して甲子園の観衆から温かい拍手が送られる場面があった。

　1―1の七回表無死、早稲田実・内囿光太選手（3年）が放ったゴロの打球が中前へ抜けた。打球を処理しようとした大社の中堅手がトンネル。内囿選手は一気にスピードを上げてホームへ。中堅手の懸命の送球も間に合わず、内囿選手が勝ち越しのホームを踏んだ。記録は中前打と中堅手の失策となった。

【早稲田実－大社】一回の得点で喜ぶ大社の応援団ら＝阪神甲子園球場で2024年8月17日、吉田航太撮影

　直後の七回裏、失策した大社の中堅手が1死一塁で打席に立つと、甲子園球場の観客からは大きな励ましの拍手が送られた。試合はその後、大社が追いつき、延長タイブレークに入った。【深野麟之介】

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