プロ野球・ソフトバンク

○ソフトバンク4―0ロッテ●(16日・みずほペイペイドーム)

 首位を独走するチームのエースらしい活躍だった。ソフトバンクの有原航平が完封でチームを勝利に導き「野手の方の守備もあって、投げきることができた」と感謝した。

 底力を見せたのは三回1死二、三塁の場面。3点のリードをもらっていたが、一発が出れば同点に追いつかれる状況でロッテの主軸を迎えた。ここで、4番・ポランコには低めの配球を心がけ、外角低めの球で打ち取り、結局この回は無失点に。その後は二塁を踏ませない圧倒的な投球を見せた。今季初となる中5日での先発だったが、103球の快投だった。

 3日の福岡での日本ハム戦では変化球が思うように決まらず7回6失点、10日の楽天戦も3回6失点だった。だが、この日はチェンジアップとツーシームが効果的に決まった。

 チームは台風7号の影響も受けていた。前日の埼玉での西武戦から、この日は台風の影響が出る前に早朝の飛行機で福岡に戻った。遠征組は睡眠不足でもあったが、そんなチームに潤いを与える投球だった。「もやもやする気持ちもあったのでやりきりたかった。登板間隔が短くなっても大丈夫」。やはりタカのエースは心強い。【林大樹】

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