Fリーグ女子の試合を視察に訪れた松井大輔新理事長=千葉県浦安市で(上條憲也撮影)
松井大輔(まつい・だいすけ) 鹿児島実高からサッカーJ1京都、ルマン(フランス)などで活躍した技巧派。ブルガリア、ポーランドでもプレーした。日本代表は世代別から名を連ね、2004年アテネ五輪、10年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会出場。磐田、横浜FCなどを経て21年にフットサル挑戦でFリーグのYS横浜に加入し、翌年は「二刀流」でJ3のYS横浜にも所属。今年2月に現役引退。23年からFリーグアンバサダーを務めた。京都市出身。
◆まずは愛好者をFリーグに取り込む仕組みを
—競技を自分で楽しむ愛好者は多いといわれる。「フットサル人口で言えばみんなやっている。オーバー40(歳)、50…。でもFリーグを応援している人があまりいない。(一般参加の大会を作って)オジカップとかやってもいい。勝ち上がって最後はFリーグのどこかと戦えたり、イベントをたくさんやっていきたい。まずはお金の問題がある。選手がスターになることも大事だし、リーグを(テレビなどメディアを通しても)見ることができるよう、入り口はなんでもいいけど提供しないと」 —室内競技の良さは。 「ポテンシャルはあると思っている。この暑さ。室内が重要になってくる時代がくると思っている。空調があって見やすいじゃないですか。その中で熱狂して、面白くて、踊ったりできる。コンサートをやってもいい。ニーズに合わせて提供できれば」
千葉県浦安市の会場で8月3日に3試合が行われたFリーグ女子の試合の様子(日本フットサルトップリーグ提供)
—技巧派と呼ばれた自身は40歳でフットサルに挑戦。 「フットサルは実質1年半くらい。苦労したけど、知らないことを知ることができたというのは大きな財産。もっと若いときにフットサルが普及していたら(サッカーも)もっとうまくなったな、と」◆幼少期からのフットサルが効果的
—フットサルは戦術、技術が重要な競技だ。 「幼少期にフットサルをやってほしいですね。これからはJクラブがチームを持って当たり前に両方教えないと。(パリ五輪のサッカー男子日本が準々決勝で)スペインに負けたように、やっぱりスペインもフットサルが強い。あの足の技。(プレスをかける)はめ合いの中でどう(相手を)はがしていくか。狭いエリア。幼少期にやっていないとああいうことはできない。それがゆくゆくはJリーグにもフットサルにもどっちにもいけるようになると思う」 —自身はJ2徳島で臨時コーチも務める。 「先日参加した練習では、前線の選手の個人戦術でドリブルやシュートはフットサルのものをやった。違う観点からサッカーもフットサルも見られたなと思っている。やっぱり経験って命」Fリーグ女子の試合を観戦する松井大輔新理事長
—リーグとして次世代、ファン構築、社会への影響などの課題を挙げ、フランス語で少しずつの意、プティ・ダ・プティで進める。 「ヒーローをつくったり海外進出、各チームの面白さ、あとはいろんな交流もつくりたい。おじいちゃんおばあちゃん、子どもたちとか集まってフットサル選手と一緒に遊ぶとか。(だれしも)体を動かさないとなまっていくので、そういうのもあっていいのかな。良いものは残し、変えるところは変えて、ちょっとずつ」 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。