14日午後、パリオリンピックメダリストの凱旋パレードに沸いた長野・塩尻市。
市民が熱狂するその人物は、実は日本代表選手ではありません。
柔道女子57キロ級で見事、金メダルに輝いたカナダ代表の出口クリスタ選手（28）。
カナダ人の父と日本人の母との間に生まれたクリスタ選手は、カナダ代表として戦うことを選択し、カナダ柔道界初の金メダリストになる快挙を達成。
出口クリスタ選手：
カナダだけじゃなく日本の皆さんも応援してくれて、すごく励みになりました。ありがとうございました。
一方で、クリスタ選手が生まれ育った塩尻市にとっては、今回、歴史上初めてオリンピックのメダリストを生み出したことになるのです。
塩尻市民（95）は「冥土の土産に金メダルを見せてもらいに来た」と話しました。
人口6万5000人の街が生んだヒロインを住民総出でお出迎え。中には知り合いもいます。
市民：
クリスタ、久しぶり！
出口クリスタ選手：
おー久しぶり！ありがとう！
心温まる出迎えに、クリスタ選手も思わず「スターになったみたいです…」と話しました。
このパレードに先立ち、13日夜にフジテレビの番組に出演したクリスタ選手。
そこでのある発言が話題になっていました。
出口クリスタ選手（番組出演時）：
周りの人にめちゃめちゃ言われる。（塩尻市出身の）初めての金メダルなので、これで名誉市民になれるんじゃないかという。
これまでに2人しかいないという塩尻の名誉市民。
14日、塩尻市役所を訪れたクリスタ選手は、出迎えた塩尻市の百瀬敬市長から思わぬ言葉をかけられていました。
塩尻市・百瀬市長：
クリスタ選手には、ひとつお願いがございます。金メダル獲得いただいて、ぜひ塩尻の名誉市民になっていただけないかと思っております。いかがでしょうか。
14日夜、フジテレビの番組で名誉市民に関する発言をしていたクリスタ選手。
その発言を受けてか、市長は名誉市民の打診をしました。
クリスタ選手は「謹んで頂戴いたします」と答えました。
今後の競技活動については、「ゆっくり考えたい」としています。
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