(第106回全国高校野球選手権大会2回戦 第9日〈15日〉の見どころ。丸数字は試合順)

 ①中京大中京(愛知)―神村学園(鹿児島)

 1回戦でどちらも2桁安打。中京大中京は11安打、神村学園は10安打を放った。打線の状態は良いだけに、投手陣がカギを握りそう。中京大中京は初戦を中井、田中で余力を残して継投。ほかに左右4投手が控える。神村学園は2年生右腕の早瀬らで踏ん張り、147球で完投したエース今村の負担を減らしたい。

 ②岡山学芸館―掛川西(静岡)

 掛川西打線を岡山学芸館がどう抑えるか。掛川西は1回戦で一、七回に集中打が光った。先発全員安打でチーム全体でも15安打8打点とバットが振れており、特に2番鈴木は4安打2打点と好調。岡山学芸館は岡山大会はエース沖田と、丹羽が交互に先発している。初戦は救援で1回無失点だった長身右腕・丹羽が先発か。得意のチェンジアップでほんろうし、接戦に持ち込みたい。

 ③早稲田実(西東京)―鶴岡東(山形)

 早稲田実は1回戦で13安打。高校通算60本塁打以上を放つ2番宇野は、二塁打2本を含む3安打3打点と攻撃の基点になり、勝負強さも光った。鶴岡東は1回戦を桜井の完投で1点差ゲームの接戦をものにした。桜井や制球力の良い杉浦ら、4投手のうち3人が左腕。右打者の宇野をどう抑えるかが試合の行方を左右しそうだ。

 ④大社(島根)―創成館(長崎)

 投手陣を中心とした堅守が身上の両校の対戦。1回戦で創成館の村田は被安打6で無四死球完封し、大社は馬庭が選抜準優勝の報徳学園を7安打に抑えて1失点で完投した。接戦が予想されるが、投げればどちらも中3日のマウンド。創成館は犠打、大社は機動力を絡め、先取点を奪って主導権を握りたい。

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