対戦が決まった熊本工の浜口翔太主将(左)と広陵の只石貫太主将=大阪市北区で2024年8月4日(代表撮影)

高校野球・夏の甲子園2回戦(12日)

熊本工―広陵(広島)

 夏の甲子園出場が25回目で過去4度準優勝の広陵と、23回目の出場で過去準優勝3回の熊本工による伝統校対決となる。昨夏の甲子園で16強入りした広陵のエース右腕・高尾響投手(3年)を熊本工打線がどう打ち崩していくかが焦点となりそうだ。

 高尾投手は1年春から背番号「1」を背負った。下級生の時からバッテリーを組む主将の只石貫太捕手(3年)とチームを支えてきた。150キロ近いキレのある直球が持ち味で、広島大会では多彩な変化球も織り交ぜ、4試合に登板してわずか1失点だった。左腕・山口大樹投手(3年)や右腕・堀田昂佑投手(2年)ら他の投手陣も安定感があり、層が厚い。

今春の選抜大会で力投する広陵の高尾響投手=阪神甲子園球場で2024年3月21日、滝川大貴撮影

 熊本工の打線は、ここ一番の場面で連打をたたみかけるなど、集中力を発揮して勝ち上がってきた。けん引するのは4番の菊山敬紳選手(3年)。熊本大会の打率4割、7打点は共にチームトップで、本塁打を唯一放つなど勝負強さとパンチ力を併せ持つ。

 2年生エース右腕の山本凌雅投手を中心に、5試合で4失策だった熊本大会のような手堅い守備でしのぎ、得意の集中攻撃が実る展開に持ち込みたい。

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