鳴門渦潮の森恭仁監督=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2017年

 第106回全国高校野球選手権大会は第5日の11日、阪神甲子園球場で1回戦があり、鳴門渦潮(徳島)は早稲田実(西東京)に4―8で敗れた。

 鳴門渦潮・森恭仁監督の試合後の主なコメントは次の通り。

「岡田に最後まで立ってほしかった」

 鳴門渦潮・森恭仁監督 よほどのことがない限り、(先発の)岡田(力樹=りゅうき=投手)を途中で交代させる考えはなかった。球数が増えようが、最後まで(マウンドに)立ってほしかった。これまで岡田のおかげで勝ってきたので、最後はエースにという思いもあった。(岡田は2安打も含めて)投打でよくやってくれた。

 <早稲田実の先発・中村心大投手に対して>

 打線は直球狙いだった。西東京大会では変化球が入りにくく、後半は荒れる傾向だった。今日は早い段階から変化球はストライクに入っていたし、後半も荒れそうで荒れない。最後までつかめなかった。(打線は)よく食らいついたが、相手が一枚上だった。

 <岡田投手の球数について>

 早い段階で100球を超えていることは分かっていた。後半勝負に持ち込めたのは良かったが、岡田が疲れてきて、周りの集中力も切れた。想像以上の観衆で声援も大きく、互いの声が聞こえないなど、経験したことのないステージで野球をできたことがマイナスになり、空回りしてしまったのかもしれない。

 秋と春は高田(圭哉投手)が先発して岡田が抑えだったが、結果が出なかったので、負けたら終わりの夏は良い投手から行かせようと、6月から(岡田が先発完投に)変えた。(球数制限のことは)考えたいが、レベルの高い選手は多くいないので、負けたら終わりのゲームでは使えない。

 2番手、3番手を育てられなかった責任はある。ただ、公立高主体の徳島県ではすごく難しいこと。負けられない夏の公式戦で、積極的に(エース以外の投手を)使うチームは少ないと思う。

 <選手たちに伝えたいことは>

 この1カ月は夢のようだった。7月13日の徳島大会開会式が終わってから今日まで(選手たちには)ありがとうという思いしかない。2024年度のチームテーマが「期待を超える」だった。選手たちはしっかり(期待を)超えてくれた。

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