ゴルフ女子最終ラウンド、7番の山下美夢有の2打目=ゴルフナショナルで2024年8月10日、長澤凜太郎撮影

 パリ・オリンピック第16日は10日、当地のゴルフナショナル(パー72)でゴルフ女子の最終ラウンドが行われた。首位と2打差の3位タイで出た山下美夢有(みゆう)選手(23)は、5バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの73で回り、通算6アンダーの4位タイでメダルを逃した。

 序盤で一時は首位タイに浮上するなど、届きかけていたメダルが、するりと落ちていった。9番(パー5)でうまく寄せられずに3パットでダブルボギーをたたくと、表彰台争いが佳境に入ったパー3の16番はティーショットを池に入れる痛恨のミスで、二つ目のダブルボギー。山下選手は「プレッシャーは特に感じなかったが、粘ることができなかった」と肩を落とした。

 日本ツアー2年連続年間女王として臨んだ初の五輪。ツアーとは異なる雰囲気に「楽しかったですね」と振り返ったが、本音は違う。ホールアウト後、銅メダルまで1打届かなかった4位タイという現実について「あまり良くないと思います」と答えると悔しさがこみ上げたのか「今は何も考えられないです」。取材後、関係者と抱き合うと思わず涙がほおを伝った。【パリ倉沢仁志】

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