高校野球・夏の甲子園1回戦(11日)
大社(島根)―報徳学園(兵庫)
6年ぶり出場の報徳学園は、選抜大会で2大会連続の準優勝となった経験を生かし、「夏の甲子園では優勝」を目標に掲げる。32年ぶりの出場となる大社は、63年ぶりの夏の勝利を目指す。両チームは練習試合でも交流がある。
報徳学園は今大会の優勝候補の一角。今朝丸(けさまる)裕喜投手は注目の右腕だ。188センチの長身から投げ込む最速150キロ超の角度ある直球と、落差のあるフォークのキレは抜群だ。今春の選抜大会では2完投。夏の兵庫大会決勝では強豪の明石商を完封し、スタミナも十分ある。
チームも兵庫大会の準決勝で3連覇を狙った社(やしろ)にサヨナラ勝ちするなど、粘り強さを持っている。目標達成の準備は整いつつある。
大社の持ち味は堅守と機動力だ。島根大会では6試合でわずか1失策だった。機動力では1番打者の藤原佑選手が島根大会で12盗塁。塁に出れば好機を作りそうだ。
大社は1898年創立の伝統校で、1917年の第3回大会から出場した歴史を持つ。学校近くにある出雲大社で行った必勝祈願を実らせたい。【林大樹】
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