第1試合 鳴門渦潮×早稲田実

第1試合は7年ぶり8回目出場の徳島の鳴門渦潮高校と、9年ぶり30回目出場の西東京の早稲田実業が対戦します。

鳴門渦潮はエースで4番の岡田力樹投手がチームの中心で、地方大会はほぼ1人で投げ抜き、43イニング余りで37個の三振を奪いました。

バッティングでもチームトップの打率5割5分6厘をマークし、攻守でけん引しました。

現在の学校名となって初めての甲子園での勝利を目指します。

一方の早稲田実業は100年前に初めて甲子園球場で開かれた大会にも出場した伝統校です。

高校通算64本のホームランを打っている、キャプテンの宇野真仁朗選手を中心とした切れ目のない打線が持ち味で、準々決勝から決勝までの3試合すべてで2けた得点をマークしました。

100年前に先輩たちがプレーした甲子園球場で、伝統校の選手たちがどのようなプレーを見せるのか、注目が集まります。

第2試合 聖光学院×鶴岡東

第2試合は3年連続19回目出場の福島の聖光学院と、2年ぶり8回目出場の山形の鶴岡東高校の東北勢どうしの対戦です。

聖光学院は地方大会でチームトップの12打点を挙げた菊地政善選手や、6割を超える打率をマークした志田隆之助選手など、力のあるバッターが並び、バントや盗塁も絡めた、そつの無い攻撃が持ち味です。

鶴岡東はことし4月に行われた18歳以下の日本代表候補の合宿に参加した、エースで4番の櫻井椿稀投手が投打の柱です。

2年生の杉浦朔投手も緩急を使ったピッチングが持ち味の左ピッチャーで、地方大会ではおよそ20イニングを投げ自責点はありませんでした。

投手陣の安定した鶴岡東と打線の好調な聖光学院、どちらのチームが自分たちの流れを作れるのかが勝負のポイントになります。

第3試合 大社×報徳学園

第3試合は32年ぶり9回目出場の島根の大社高校と、6年ぶり16回目出場の兵庫の報徳学園が対戦します。

大社は1番の藤原佑選手が攻撃の中心で、地方大会では打率6割6分7厘をマークし、6試合で12個の盗塁を決めました。

ほかにも走力のある選手がそろい、1試合当たりの盗塁数は4.8個と代表校の中で最多です。

報徳学園は春のセンバツで準優勝。

最速151キロのエース、今朝丸裕喜投手や多彩な変化球を誇る間木歩投手など層の厚い投手陣に加え、打線も強力で、春に果たせなかった全国制覇を目指します。

機動力を絡めて得点をねらう大社が大会屈指の投手力を誇る報徳学園に対し、どう立ち向かうのか注目です。

第4試合 創成館×白樺学園

第4試合は2年連続4回目出場の長崎の創成館高校と、9年ぶり4回目出場の北北海道の白樺学園が対戦します。

創成館はキレのあるストレートが持ち味のエース、村田昊徽投手が地方大会5試合すべてに登板し、失点をわずか「1」に抑えました。

攻撃ではバントで確実にランナーを進め、手堅く得点を重ねていきます。

白樺学園は上位打線に2年生がそろい、地方大会でのチーム打率は3割5分8厘と強力です。

エースの半澤理玖投手は1メートル88センチの長身から投げ下ろす140キロ台のストレートを軸に、地方大会での防御率が0点台と安定しています。

両チームともにエースを中心とした堅い守りが特徴なだけに、互いの打線がどう攻略していくかが勝敗の鍵を握りそうです。

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