スポーツクライミングの女子複合決勝で森秋彩は前半種目「ボルダー」の高く、遠い課題設定に苦戦した。

 身長154センチ。決勝に出た8人の中では最も低い。全4課題の一つ目は、最初のホールドが高い位置に設定されていた。13回ジャンプを試みたが届かない。0点。出だしでつまずくと、第2課題の得意とする「スラブ」でも完登を逃した。

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 「技術とパワーが足りなかった。身長のせいにはしない」

 昨季ワールドカップで優勝した登る高さを競う「リード」では、完登こそ逃したが唯一の90点台。ただ、ボルダーの7位発進が響き、総合4位。巻き返したが、表彰台には届かなかった。

 「悔しさを持ち帰るには一番良い順位かな」。まだ、20歳の大学生。リードで完登すれば披露するはずだったガッツポーズは、次の五輪で見せるつもりだ。(加藤秀彬)

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