【宮崎商-中京大中京】四回裏中京大中京2死二、三塁、松山が適時内野安打を放つ=阪神甲子園球場で2024年8月10日、滝川大貴撮影

 第106回全国高校野球選手権大会第4日の10日、歴代最多優勝7回を誇る中京大中京(愛知)が夏100試合目を勝利で飾った。阪神甲子園球場の開場100周年にも重なり、同校OBでもある高橋源一郎監督は「記念の試合に校歌を聞くことができ、選手たちにありがとうと言いたい」と話した。

 野球部は1923年創部で、100年を超える歴史がある。伝統の重みについて「選手は日々感じていると思うし、私も感じていないといえばうそになる。伝統は先輩たちが積み上げてきたもの。(選手たちには)『新しいものを残すんだよ』と伝えています」と話した。

 一方で、今年から校則の範囲内で髪形を自由にするなど、時代の変化も取り入れている。高橋監督は「今(野球を)やっているのは選手。昔から積み上げてきたこととバランスをとりながら判断する。大事なものを残しつつ、時代の変化に合わせることが求められると思う」と考えを語った。

 夏100試合目は宮崎商(宮崎)に4―3で競り勝ち、夏は9年ぶりの勝利。「遠かった」と振り返りつつ、「甲子園で聞く校歌はいいですよね。しみじみ思いました。キャプテンも『甲子園の校歌は違いますね』と言っていました」と喜んだ。【高瀬浩平】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。