25歳のハリフ選手は、去年の世界選手権で男性ホルモンの一種、テストステロンの数値が高く、女子選手としての出場資格を満たしていないとして、IBA=国際ボクシング協会から失格処分を受けましたが、IOC=国際オリンピック委員会からは女子での出場を認められ、東京大会に続く2大会目の今回は女子66キロ級で出場しました。

ハリフ選手は9日の決勝で中国の選手と対戦し、第1ラウンドから力強いストレートでペースをつかむと、終始相手を圧倒して5対0の判定勝ちをおさめ、アルジェリアでこの種目初めての金メダルを獲得しました。

ハリフ選手に対してSNS上などで参加を疑問視する声が挙がり、ひぼう中傷が相次いでいることについてIOCは「すべての定められた医療規程を遵守している」と出場の正当性を強調しているほか、バッハ会長も9日の会見で「私たちの決定は非常に明確だ。女性は女性の競技に参加できるようにしなければならない」とコメントしています。

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