神村学園は10日(大会第4日)の第2試合で木更津総合(千葉)と対戦する。神村学園の小田大介監督と木更津総合の五島卓道監督に、試合の展望などについて語ってもらった。
――相手校の印象は。
神村学園・小田大介監督 試合巧者で強敵だ。千葉投手(千葉大会では29回余で1失点)とサイドスローの石沢投手(19回余で4失点)の2人が軸で失点が少ない。(与四死球は千葉投手5、石沢投手2と)コントロールもいい。バッテリーを中心に守りがいい。そして打線は好機を逃さない。
木更津総合・五島卓道監督 投手も野手も含めて経験がありそう。3季連続の出場になるし。
――警戒する選手は。
小田監督 3番の羽根捕手(千葉大会7試合で3本塁打)と4番の井上選手(9安打8打点)はすごい強打者。この2人の前に走者を出さないのが大事。
五島監督 運動能力が高そうな1番の増田選手。彼が出塁すると中軸がかえすパターンになる。
――チームでかぎを握るのは。
小田監督 4番の正林。前後の打者がいかに正林の負担を減らせるか。鹿児島大会では厳しく攻められたが、それでも打率4割5分を残した。本当は長打を打ちたいだろうが、チームを勝利に導く一本を心がけてやっている。うちらしい低く強い打球を打てるかがかぎ。
五島監督 うちは投手中心のチーム。千葉と石沢がどれだけ相手を抑えられるか。
――どんな試合展開に。
小田監督 うちは3失点以内に抑えて4、5点取れるようにするのが理想。粘り強く守って失点を抑えたい。昨年の松永や黒木のような目立った投手がいないので継投を視野に入れている。
五島監督 ロースコアの展開に持ち込みたい。3点勝負ではないか。それより取られると苦しい。粘り強く戦いたい。
――相手投手の攻略法は。
小田監督 高低や内外、緩急を自在に操るが、打たされることなく好球必打でいく。
五島監督 今村投手は落ち着いた雰囲気。簡単に四球を出さないので、失投を逃さずセンターに返していく。
――チームの状態は。
小田監督 コンディションはいい。だからこそもっと練習して技術を上げたいと思っている。鹿児島大会での失策に悔しさを持ち、積極的に課題に取り組んでいる。すごくいい雰囲気だ。
五島監督 疲れがとれてきていい状態になっている。
――意気込みを。
小田監督 名の通った学校と甲子園で試合ができる幸せを感じながら後悔のない戦いをしたい。
五島監督 大舞台で試合できるのが楽しみ。全力を尽くしたい。(宮田富士男)
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