夏の高校野球、島根代表・大社は8月11日初戦を迎えます。
今回のナインの中には、前回、32年前に父が立った甲子園の土を踏みしめる選手がいます。父から子へ受け継がれる思いを聞きました。

32年前の1992年、夏の高校野球島根大会の準決勝。

藤江信賢さん:
「懐かしいなぁ、これ以来でしょ…」

懐かしそうに映像に見入るのは当時の大社高校ナイン、藤江信賢さんと野津晋二郎さん。
大社高校はこの試合で松江南高校を破り、決勝で今年と同じ石見智翠館、当時の江の川高校を破り甲子園切符を手にしました。

藤江信賢さん:
「今回と変わらんね。リードされて5回迎えて追いついて…」

今年の決勝戦見せ32年前と同じカードとなった島根大会決勝戦。
大社高校の2番バッターとして出場したのが藤江さんの息子・龍之介さんです。

藤江信賢さん:
「当時の話を息子と大会前にはしていました。甲子園を目指して一緒にやってきたけどまさかこんな形になるとは。何とも言いようがない。うれしい」

幼いころから龍之介さんをサポートしてきた父・信賢さん。
甲子園を経験した先輩として、龍之介さんだけでなく、チームメートにもアドバイスを贈っています。
さらに…。

藤江信賢さん:
「こちらの座敷に座って。体力勝負になるので美味しい島根和牛を食べてもらって少しでも子ども達の力になればと」

藤江さんは牧場も経営する焼肉店のオーナー。
和牛でナインの栄養補給をバックアップ、まさに物心両面でチームを支えています。

藤江信賢さん:
「『ヒーローになってくるわ』って龍之介から届きました。精一杯自分の力を一致団結して頑張ってくれれば結果は自ずと付いてくると思いますので」

32年の時を超えて甲子園に帰ってきた大社ナイン、初戦は11日の第3試合、兵庫代表の強豪、報徳学園に挑みます。

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