陸上男子3000メートル障害決勝で三浦龍司は8位に入り、7位だった東京五輪に続く入賞を果たした。「粘ることができたし、競り合いにも辛抱強くいられた。決して悪いレースではなかった」。

 決勝はペースの上げ下げが激しい展開になった。有力選手の転倒もあった。その中でも22歳は冷静だった。位置取りを常に考え、ラスト1周まで力を残し、入賞圏内に滑り込んだ。今季は海外を転戦し、レベルの高いレースを経験したことが大舞台でも生きた。

 関係者の間で「サンショー」と呼ばれるこの競技を高校から始め、「極めたい」と言い続けてきた。自身2回目の五輪を終え、晴れやかに言った。「走っていて、すごく楽しかったですね」。パリの地で、改めて競技の魅力に触れた様子だった。(辻隆徳)

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