クラスメートの応援に駆けつけた陸上男子800メートルの日本記録保持者、滋賀学園高の落合晃さん(手前)=阪神甲子園球場で2024年8月7日午前10時17分、荻野公一撮影

 陸上競技で日本記録保持者の高校生が、甲子園でクラスメートを応援した。男子800メートルの日本記録保持者の滋賀学園高・落合晃さん(3年)が、7日に開幕した全国高校野球選手権大会の開幕試合に出場した仲間の応援に駆けつけた。

 野球部の生徒とは同じクラスで一緒に授業を受ける仲だ。落合さんは「(クラスメートには)いつも応援してもらっているので、今度は自分が応援できればいいな」と三塁側アルプス席に陣取った。

 有田工(佐賀)と対戦した滋賀学園が一回に得点を入れると、落合さんは他の生徒と肩を組んで左右に動き、声を張り上げた。阪神甲子園球場を訪れるのも初めてで、「僕も野球がしたくなる」と高揚している様子だった。

 落合さんは今夏の全国高校総体(インターハイ)の800メートル決勝で1分44秒80の日本新記録で優勝した。従来の日本記録を0秒95も塗り替える驚異的な記録だった。「同じアスリートで全国で活躍しているので刺激し合っている」という野球部の選手へ、「やってきたことを信じて頑張ってほしい」とエールを送った。【荻野公一】

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