ことしで106回目を迎える夏の全国高校野球は、8月1日に開場から100周年を迎えた甲子園球場で行われ、地方大会を勝ち抜いた49の代表校が出場します。

春のセンバツで優勝した群馬の高崎健康福祉大高崎高校は、史上8校目の春夏連覇を目指します。

初出場は、▽南北海道の札幌日大高校、▽宮城の聖和学園、▽栃木の石橋高校、▽新潟産業大付属高校、▽愛媛の聖カタリナ学園の5校です。

ことしは新たな暑さ対策として、気温が上がる時間帯を避けて、試合を午前と夕方に分けて行う「2部制」が、開幕から3日間にわたって導入されます。

7日は3試合が予定され、開会式は例年より30分早い午前8時半に始まります。

その後、午前10時から行われる第1試合終了後に時間をあけ、第2試合は午後4時から開始し、第3試合が午後6時半から予定されています。

厳しい暑さが続き「2部制」導入などの対策が進められる中、甲子園球場の開場100周年の節目の年に行われる大舞台での選手たちのプレーに注目が集まります。

大会は3日間の休養日を含めて17日間の日程で行われます。

大会1日目 3試合の見どころ

開会式に続いて、1回戦3試合が行われます。

第1試合 佐賀 有田工×滋賀学園(午前10時開始予定)

第1試合は、2年ぶり3回目の出場の佐賀の有田工業と、15年ぶり2回目の出場の滋賀学園が対戦します。

有田工業は、秋と春の大会では登板機会がほとんどなかった3年生の石永煌希投手が急成長。地方大会では持ち味の打たせてとるピッチングで4試合で34イニングを投げて5失点と安定していました。石永投手のピッチングが初戦突破のカギを握ります。

滋賀学園は1番・多胡大将選手と3番・岩井天史選手が打線を引っ張ります。地方大会ではともに打率4割7分以上をマークし、盗塁も複数記録。2人が出塁して得点につなげることができるか注目です。

第2試合 香川 英明×群馬 健大高崎(午後4時開始予定)

「2部制」の導入により午後4時から行われる第2試合は、2年連続4回目の出場の香川の英明高校と、史上8校目の春夏連覇を目指す群馬の高崎健康福祉大高崎高校が対戦します。

英明の地方大会でのチーム打率は2割6分2厘でしたが、機動力や小技を絡めて得点につなげてきました。不動の1番バッター、鈴木昊選手やことし4月に行われた18歳以下の日本代表候補の合宿に参加した3番の百々愛輝選手らが打線をけん引します。

健大高崎は春のセンバツでも活躍した2年生エースで左腕の佐藤龍月投手が、ひじのじん帯の損傷や疲労骨折で出場メンバーから外れました。今大会は、同じ2年生で佐藤投手とともにチームを引っ張ってきた石垣元気投手が背番号「1」を背負います。石垣投手を中心とした投手陣のピッチングが初戦突破の大きなカギを握りそうです。

第3試合 岐阜城北×奈良 智弁学園(午後6時半開始予定)

第3試合は、9年ぶり4回目の出場の岐阜城北高校と、2年連続22回目の出場の奈良の智弁学園が対戦します。

岐阜城北は地方大会6試合で盗塁21個と足を絡めた攻撃が特徴です。中軸の太田陽民選手は打率3割9分1厘で盗塁5個を決め、1番の長江航佑選手が打率4割4分をマークしました。こちらの2年生コンビに注目です。

智弁学園はエースの田近楓雅投手がチームの軸です。キレのあるスライダーを使いながらコースを突くピッチングが持ち味で、地方大会では3試合で6失点と安定した成績を残しました。チームは5試合でエラーわずか2つ、堅い守りも特徴です。

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