レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級準決勝で勝利し、ほえる文田健一郎=シャンドマルス・アリーナで2024年8月5日、平川義之撮影

 パリ・オリンピック第11日は5日、レスリングの男子グレコローマンスタイル60キロ級が行われ、文田健一郎選手(28)=ミキハウス=が決勝進出を決め、銀メダル以上が確定した。銀メダルだった2021年の東京五輪に続き、自身2大会連続のメダル獲得となった。準決勝後の主な談話は以下の通り。

 <準決勝で世界王者のシャルシェンベコフ選手(キルギス)の猛攻をしのぎ切った>

 1年前に(世界選手権決勝で)彼に敗れてから、自分のレスリングとの向き合い方がすごく変わった。あの試合がなければ、去年の世界選手権決勝がなければ、僕はこの準決勝にも立っていないような状態だったと思います。

 彼が全力で攻めてくれて、僕を目覚めさせてくれて、こうして五輪の舞台でもう一度戦えるというすごくありがたい機会をもらえた。その結果として、決勝まで駒を進めることができた。

レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級準決勝、キルギスのジョラマン・シャルシェンベコフ(上)からポイントを奪う文田健一郎=シャンドマルス・アリーナで2024年8月5日、玉城達郎撮影

 <第2ピリオドでの反り投げは狙っていたのか>

 狙っていたというよりも、(反り投げを)かけられる場面があったら行こうと考えていた。彼の左差しがすごく強いので、徹底してそれを防いで、その中で一つチャンスが出た。それが反り投げにつながったかなと思います。

 <明日の決勝に向けて>

 まだ何も終わっていない。(東京五輪からの)3年間、次(の五輪)で勝つことだけを考えて生きてきた。3年分の思いを全部ぶつけたいと思います。

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