20歳の岡 今大会4つ目のメダル

体操の男子種目別、鉄棒の決勝は5日、予選を通過した8人の選手が出場し、1回の演技の得点で争われました。

予選5位の20歳、岡選手は高難度の手放し技をほとんどミスなく決めると、着地もしっかり止め、14.533の高得点をマークして金メダルを獲得しました。

岡選手は団体と個人総合と合わせて3つ目の金メダル、また、銅メダルを獲得した種目別平行棒に続いて今大会4つ目のメダルとなりました。

日本が1つの大会で団体と個人総合を合わせて3冠を達成したのは1972年、ミュンヘン大会の加藤澤男さん以来、52年ぶりです。

また日本は、前回の東京大会で金メダルを獲得した橋本大輝選手に続いて、この種目2連覇を果たしました。

一方、予選3位の杉野選手は冒頭にF難度の大技「ペガン」を決められず、その後も落下するミスが出て11.633の得点で7位でした。

銀メダルはコロンビアのアンヘル・バラハス選手で14.533、銅メダルは中国の張博恒選手と台湾の唐嘉鴻選手で、13.966でした。

岡「ミスなくやりきれた」

3つの金メダルを獲得した岡選手は「本当に最後まで何が起きるかわからない中で、ミスなくやりきれたのが金につながった。けがをしてからパリオリンピックの準備はしっかりとやってきたので、それが今回につながったと思う」と今大会最後となった種目別鉄棒の演技を振り返りました。

そして、3つの金メダルのなかで一番うれしかったのは、団体だと明かしたうえで、早くも4年後のロサンゼルス大会に向け「もっと強くなって、内村航平さんのように、常に勝ち続けられる選手になりたい」と笑顔で意気込みを話しました。

杉野「実力が足りなかった」

7位だった杉野選手は「悔しい気持ちが1番で、レベルアップに向けて取り組まないといけないと感じた最後の演技だった。目標にしてきた金メダルに向けて、しっかりと準備をしてきたが実力が足りなかった」と話し、悔しそうに振り返りました。

その上で「オリンピックは幸せで楽しくて、課題も残って悔しい思いもした。今後、金メダルに向けて何をやるべきか考えて頑張っていきたい」と話していました。

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