フェンシング男子フルーレ団体の表彰式で、金メダルを胸に笑顔を見せる(右から)飯村一輝、松山恭助、永野雄大、敷根崇裕=グランパレで2024年8月4日、長澤凜太郎撮影

 パリ・オリンピック第10日は4日、当地のグランパレでフェンシング男子フルーレ団体決勝が行われ、日本がイタリアを破って金メダルを獲得した。この種目での日本の金メダルは初めて。決勝後の日本選手たちの主な談話は以下の通り。

松山恭助選手

 もちろん今日、五輪チャンピオンになったことがすごくうれしい。

 だけど、それよりも個人戦が終わってからの6日間、僕ら4人は気がめいるほど苦しい気持ちで、日々気持ちの面でもアップダウンがすごくあって、本当に苦しかった。それでも現実から誰も逃げずに戦い続けたのが、今日の結果になったと思う。自分も含めて、この4人を本当に誇りに思っています。

 まだ誰も実感がわいていない状態だけど、このメダルの重みをすごく感じている。物理的な重さもありますし、(これまでの)思いももちろんあるんですけど、時間がたっていけば実感できると思います。

飯村一輝選手

 頂点に立ってみないと分からない景色(を見ることができた)。すごく苦しい展開もあったが、チーム一丸となって世界一を達成することができて本当に良かったと思います。

 (最後の戦いを託され)チームの皆が良いバトンをつないでくれたので、「ここは勝ち切るしかない」と思った。個人戦で勝ち切ることができなかったけど、団体で達成することができた。日本で夜中にも関わらず応援してくださった皆さんと、パリの現地で応援してくださった皆さんの力が合わさった結果だと思う。本当にありがとうございました。

敷根崇裕選手

 「僕らは金メダルを取れる力はある」と信じていたんですけど、団体戦で3日連続でメダル獲得というプレッシャーが昨日まですごくあった。

 その中でもちゃんと金メダルを獲得することができて、本当にうれしいです。ただ団体戦だけではなく、個人戦も次は(金メダルを)狙っていきたいなと思います。

永野雄大選手

 正直、夢みたいでまだ全然信じられないんですけど、今までコツコツやってきた甲斐があったかなと思います。

 (決勝では)ダメで元々と思って、思い切って動いて自分のプレーをしようと思って(試合に)入った。それがたまたまうまくいったって感じですね。

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