○ソフトバンク3―2日本ハム●(4日・みずほペイペイドーム)
柳町達の適時打でサヨナラ勝ちを収めたソフトバンクは、直前の守備で球場内の雰囲気を変えた。
1点をリードする日本ハムが1死から俊足の五十幡亮汰、2死から松本剛が二盗を仕掛けてきた。捕手の甲斐拓也からの送球に、遊撃手の今宮健太がそれぞれ走者の足、肩に絶妙な位置で触れていずれもタッチアウトに。甲斐の好送球もさることながら、捕球からタッチに至る流れを小久保裕紀監督が「今宮にしかできない技術」と絶賛したプレーだった。
今宮はこの日、遊撃手としてパ・リーグ最多となる1532試合出場を果たした。持ち前の守備力で勝利に貢献し「当たり前のことを当たり前にできた」と謙虚に話した。
3日に肩を並べた松井稼頭央さん(元西武など)は憧れの遊撃手で、42歳までプレーした。
33歳の今宮はここ数年は日々、体のケアに重点を置いて試合へ備える。「まだ試合に出場できるかなと思っていたらダメ。この先も遊撃手として、一年でも長く守っていられるようにしたい」。プロ15年目は貪欲に突き進む。【林大樹】
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