マルシャン選手は自国でのパリ大会、あわせて4種目に出場し、400メートル個人メドレーと、200メートルのバタフライと平泳ぎでは、いずれもオリンピック新記録のタイムで金メダルを獲得していました。
そして2日、自身今大会最後のレースとなる200メートル個人メドレーの決勝に臨みました。
入場から地元・フランスの地鳴りのような大歓声が会場に響くなか、マルシャン選手は第2泳法の背泳ぎで先頭に立つと、その後は平泳ぎと自由形で一気に後続を突き放し、1分54秒06のタイムで、2008年の北京大会でアメリカのマイケル・フェルプスさんが出したオリンピック記録を更新して金メダルを獲得しました。
マルシャン選手は、金メダルを獲得した4種目すべてでオリンピック新記録をマークする圧倒的な強さを見せました。
レース後には、会場に駆けつけたマクロン大統領と抱き合って、祝福を受けていました。
マルシャン “4つの金メダル獲得 信じられない”
レース後の記者会見でマルシャン選手は「信じられない気持ちだ。4つの金メダルを獲得するなんて、まさか自分にそんなことができるとは思っていなかった」と振り返りました。
マルシャン選手は、かつてフェルプスさんを指導したボブ・ボウマンコーチのもと練習を積んでいて「私が準備できていることをボウマンコーチは知っていた。彼は私にすべての瞬間を楽しむようにと言ってくれた」と話しました。
「成し遂げたことについて考える時間が必要」
フェルプスさんと比較されることについて「去年、会うことができたが、彼はすばらしい人物で、多くのアドバイスをもらった。彼は水泳のレジェンドであり、比較されることをいつも誇りに思っている」とレジェンドスイマーへの敬意を表しました。
また、地元の大勢のファンから大声援を送られたことについては「至る所に応援のカードが見え、みんなが熱心に応援してくれているのを感じた。この1週間で、自分がフランス人であることを誇りに感じた」と感謝を述べました。
そのうえで「この1週間は肉体的にも精神的にも大変でレースに集中していた。今は自分が成し遂げたことについて考える時間が必要だ。バカンスが必要だ」と話していました。
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