日本 “勝って当然” 取るべくして取ったメダル

惜しくも銀メダルだったものの、フェンシングの男子エペ団体で2大会連続のメダルを獲得した日本。

これで今大会、この競技でのメダルは3つ目となり、競技の本場フランスで行われている大会で、日本は大きな存在感を見せています。

しかし、この躍進は決して驚きではありません。

前回の東京オリンピックで、男子エペ団体が日本史上初の金メダルを獲得してからは、その活躍に触発される形で、フルーレやサーブルも国際大会で表彰台に上がる回数が一気に増えていきました。

元日本代表で解説者を務める山口徹さんは「選手たちの価値観が変わった。皆が『勝てる、勝って当然』と思いながら、自信を持って臨んでいる。それぞれの種目の活躍が日本チーム内で相乗効果を生んでいる」と分析しています。

【質の高い体制構築】実を結んだパリ五輪

日本フェンシング協会は近年、本場 フランス出身の指導者をリクルートするなど質の高い指導体制を構築してきました。

東京 北区のナショナルトレーニングセンターには、3種目が一度に練習できる専用施設が整備されているほか、静岡県沼津市と協定を結び、地方にも集中して合宿が行える環境を整えるなど、ソフト面とハード面の両方で選手強化や普及の環境を整えてきました。

これらの取り組みが実を結び、過去のオリンピックで獲得した合計のメダル数3つに1大会で並ぶ、めざましい躍進を見せています。

会場のグランパレは連日、地元 フランスの人たちを中心に超満員で、日本の活躍は驚きを持って受け止められています。

パリ大会は日本がフェンシングの強豪国と呼ばれる転機となりそうです。

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