女子5000メートルの予選は2組に分かれて行われ、各組の上位8着までが決勝に進めることになっています。

1組には、2大会連続出場の田中選手と、初出場の山本有真選手が登場しました。

この組には、前回の東京大会で5000メートルと10000メートルの2種目を制したオランダのシファン・ハッサン選手や、5000メートルの世界記録保持者でエチオピアのグダフ・ツェガイ選手などの強豪がそろう中で、スタート直後から山本選手が飛び出して、3000メートルすぎまでトップに立ちました。

その後は、田中選手が先頭に立つと、後続の集団がペースを上げて追いつき、残り1周に入る時点で集団は9人になりました。

ただ、ラスト1周で田中選手は後続の選手に次々と抜かれて15分00秒62で9着、山本選手は15分43秒67で17着となり、いずれも決勝に進めませんでした。

この組では、ハッサン選手が2着、ツェガイ選手が5着で、5日の決勝に進みました。

また、予選2組には初のオリンピックの樺沢和佳奈選手が出場し、15分50秒86で19着となり、決勝に進めませんでした。

田中希実 “現実が受け入れられない”

Q.5000メートルのレースについて
「決勝しか狙っていなかったので現実が受け入れられない。
 余裕を作れればよかったが、ラスト1周での足が残っていなかった。
 レースを引っ張りながら支配することができなかった。
 前回の東京大会より確実に進化できている自負はあるが、うまく出せなかった」


Q.次戦の1500メートルに向けて
「1500メートルではことし、不完全燃焼のレースが続いている。
 きょうがだめだった分、全部出し切るレースをしたい」

山本有真 “先頭を経験 すごくいい景色だった”

Q.5000メートルのレースについて
「自己ベストを出すことだけが目標だったので『どんなペースで行こうが、自分のペース』と思って走った。
 先頭を走るといういい経験ができて、すごくいい景色を見せてもらった」

Qレースの反省点は
「勇気を持って前に出て走れたことはすごくよかったが、追いつかれた時に簡単に抜かされてしまう弱さも改めて痛感した」

樺沢和佳奈 “人生で一番楽しい5000m”

「ここに至るまでうれしいこともあったが、きついことのほうが多かった。
 支えてくれた方に感謝の思いを持って走りきった。
 結果としては思うように走れなかったが、今までの人生で一番楽しい5000メートルだった。
 15分ちょっとだったが、長いようで短かった」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。