悲願の金メダルを獲得した、体操男子団体。勝利の興奮冷めやらぬ中、「めざまし8」の小室瑛莉子キャスターが選手たちにインタビューしました。

小室瑛莉子キャスター:
見事2大会ぶり団体での金メダル、本当におめでとうございます。

体操男子代表:
ありがとうございます。

この日、日本時間8月1日に個人総合でも金メダルを獲得した岡慎之助選手(20)の胸には、2つのメダルがかかっていました。

個人総合でも金メダルを獲得した岡慎之助選手(20)
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岡慎之助選手:
緊張感を楽しめって言われていたので、初めてのオリンピックすごい楽しくできたことがすごく良かったなって思っています。

ライバル中国との熾烈な戦いの中、絶体絶命のピンチから逆転でつかみ取った団体の金メダル。選手の中には、いまだ金メダル獲得を信じられないという選手も。

小室キャスター:
萱選手は試合後、夢じゃないかとほっぺをつねったらしいですね?

喜びを爆発させる萱和磨選手

萱和磨選手:
まだちょっと疑っていますね(笑)
試合中あんなに冷静に演技できていたのに、やっぱりメダルが首にかかった時には、全然、感情が滅茶苦茶になってしまって、自分にもそういった感情があるんだなと驚きました。

エースの橋本大輝選手は、最後の演技、鉄棒で着地を決めた瞬間の思いを語ってくれました。

鉄棒演技後の橋本大輝選手

橋本大輝選手:
あの瞬間はすごい…色々とこみあげてきて幸せでしたし、まだ最後に中国の選手が残っていたんですけど、演技を終えてすごくホッとしましたし、みんなのために戦えてよかったなと思いました。着地を決めたあとは会場が、スタンディングオベーションになって、あの瞬間は忘れられないなと思いました。

パリ五輪直前の今年5月の公式練習で、右手中指の靱帯を損傷、調整が遅れていたという橋本選手。

橋本大輝選手:
本当にすごくしんどかったですね。パリの金メダルを取るのに、急に道が狭くなった感覚があって、どんなイメージをしても思い通りにならなそうな感覚もありましたし。
この4人がいたからこそ、最後までパリに向かって準備もしてこられましたし、最後自信を持って演技することができたので、苦しい経験もあったんですけど今はそれを乗り越えてきたからこそ良かったと思っています。

「4人がいたからこそ準備ができた」橋本選手から出た仲間への感謝の言葉…。体操団体の5人でつかみ取った金メダルです。

谷川航選手:
なんとか諦めないで最後までみんなでできたので、とっても気持ちいいなって感じです。

杉野正尭選手:
僕が代表に選ばれた理由って、やっぱり鞍馬と鉄棒っていうこの2種目だったと思うんで、その仕事をしっかり果たすっていうのが、オリンピックの金メダルに近づく1番大事なことって常に言い聞かせながら練習をやってきました。

岡慎之助選手:
団体の金は、本当に代表決まったときから、全員が抱えていた目標だったので、まずそこの一つの目標をかなえたのはすごくうれしい。

萱和磨選手:
3年間、より金メダル、そして0.1を取る、取り返すためにはどうしたらいいのかを、すごく考えて練習を続けてきたので、それがパリの地で報われたかなと思います。

「やりきった、スッキリとした顔が印象的」

約8分間という決して長くはないものの、濃密なインタビューを終えた小室瑛莉子キャスター。

小室瑛莉子キャスター:
取材してみて、2大会ぶりリオ五輪以来の金メダルということで、皆さん大盛り上がり、うれしさが止まらないという感じかと思いきや、意外と淡々と答えてくださって、落ち着いている印象でした。
というのも、岡選手、杉野選手、谷川選手はまだ種目別が残っているという点で、まだ緊張の糸が切れていないのだと思います。一方で橋本大輝選手は出場する全ての競技が終わっていて、試合後のインタビューでもこの舞台に立てて良かったとおっしゃっていたように、どこかやりきった、スッキリしたお顔が印象的でした。

個人総合でも終始笑顔だった岡選手

小室瑛莉子キャスター:
また、今回私が決勝を取材していて印象的だったのが、終始、岡選手が笑顔だったところなんです。これはなぜなのか、直接、岡選手に伺いましたところ「全くの無意識だった」そうなんです。初めての五輪、まだ20歳ですよ。体操のニューヒーローはメンタルが強いですよね。
(めざまし8 8月2日放送)

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